旅先での健康(主に消化器系) 対処や薬などについて
掲示板でのアドバイスから、旅行先での体調不良(主に消化器系)に備えた薬の準備などについてコーナーを作りました。薬は個々人で「あう・あわない」がありますので、あくまで参考例として読んで下さい。また、特に持病のある方やアレルギーがある方はご注意下さい。
また病院向けの薬(医療用)を基本に考えてます(適切に使えばよく効くので)が、医療用は同成分のものが複数ありますので商品名は私の使っている例です。それに補足として、普通の薬店で売っているもの(OTC)ベースでの対処も載せました。
なお当然ですが、私の方に連絡下さっても売れません(笑)。
一応、地域別にしましたが、一番多いと思われる東南アジア編にまとめています。
東南アジア編
タイ・カンボジア・インドネシアと行った範囲ではそのいずれの国も街場の食堂や人の多い屋台等で食べても、衛生上特に問題はないと思います。ただタイの屋台は数も多いですし、当たり外れがありそうですのであくまで個人の責任で。自信がないなら屋台等では食べないことです。
特にコメントするとすればタイでのソムタム。これは生のカニを潰して使うので、寄生虫または肝炎ウイルスの危険が多少あるかもしれません。避けた方がいいと思います。特に寄生虫はものに依りますが対処が非常に大変です。
また東南アジア系料理でよく使われる香草類ですが、一説には毒消しの役目もあるそうなんで、好き嫌いせずに食べましょう(根拠なし。笑)
その他として、いずれの国も熱帯に位置し、高温多湿で体力的には非常に辛い国です。必然的に水を飲む機会が多くなると思いますが、水分の取りすぎで胃腸を壊しがちです。
下痢の時にも使えますので、ポカリスエットなどのイオン補給用飲料の粉末を準備しておくと重宝します。
また特にタイはエアコンを強力にかけている場所が多いです。冷房により風邪を引くことがあるので、風邪薬は一応準備しておきましょう。
では、旅行者が掛かりやすい症状について、個別に書きます。
下痢
下痢はおおまかには、1.体内に悪い物が入った場合、2.水分・電解質のバランスが崩れた場合、の2通りがあります。1の場合に下痢を完全に止めてしまうと治癒が遅れますから、あまり良くありません。多少は我慢して下さい。
水様便で頻回。下血がない場合 (東南アジアで一番多いパターンですね) |
脱水の危険があるので、ロペミン(塩酸ロペラミド)を1回/日程度。収まってきたら早期に止めます。メインはビオフェルミンなどの整腸剤を3回/日。スポーツドリンクで水分と電解質を補給。 なお、ロペミンを服用してもなお数日下痢が止まらず、かつ発熱等の症状もあるなら病院行きが無難です。 |
OTCで塩酸ロペラミドを含むのはシグナル下痢止め(エスエス製薬)やマルピー下痢止め(大日本製薬)。その他の軽い市販の下痢止めでもいいですが、正露丸はあまり効かないと思います。 ビオフェルミンは一般でも売ってますし、他の乳酸菌製剤を探してもいいでしょう。 |
水様便で頻回でない場合。下血もなし。 (程度が軽い場合を含みます) |
一過性ですから、強力な下痢止めは飲まずにビオフェルミン等の整腸剤を飲み、様子を見ます。 | OTCの軽い下痢止め(タンニン酸ベルベリン製剤など)は飲んでみてもいいです。基本的には整腸剤を服用。 |
水様便で、血が混ざる (基本的に赤痢などの危険な疾患です。) |
感染性腸炎が考えられるので、抗生剤(クラビット等のニューキノロン系)とビオフェルミン等の整腸剤。あまり下痢が酷い場合はロペミンを少しだけ服用。ただし菌の排泄を遅らせますので、基本的には避けて下さい。早期から飲むのはお薦めしません。 ただし、下血は赤痢等の重篤な疾患の場合があるので病院に行くことをお薦めします。 |
OTCで抗生剤は売ってません。 菌の排泄を考えて、下痢止めはなるべく避けて、整腸剤を基本にスポーツドリンク等で電解質補給をして下さい。下痢が頻回の場合は市販の軽い下痢止めを飲む程度にして下さい。 なるべくなら病院へ行って下さい。 |
腹痛
| 下腹部痛 | 下痢と併発することが多いです。痛みが強い場合はブスコパン(臭化ブチルスコポラミン)を1回。なお、併発した下痢に下血しているような場合は、そちらの治癒を遅らせますから、我慢できる内は避けて下さい。 | ブスコパンはOTCもあります。 |
| 腹痛(胃痛) | セルベックス等の胃粘膜保護剤をメインに、特に酷い場合はブスコパンを1回程度服用します。 | サクロンなどの市販の胃薬を試してみて下さい。 |
短期の旅行や帰国日が近い場合は、ロペミンやブスコパンで応急処置をして、帰国後にしっかり治すという選択肢もありますが、症状にも依りますので、強い薬をいきなり使うのは避けた方がいいと思います。
ヨーロッパ編
衛生環境はそりゃいいです。バリバリの先進国ですから。ただし欧州本土は一つ落とし穴がありました。海外では水にミネラルを買う人がほとんどだと思いますが、ヨーロッパは硬水が多いんです。いきなりお腹に来ることはないですが、数日すると下痢してきます。便秘気味の人にはかえっていいかも知れませんが。ミネラルを買うときには注意しましょう。なお、イギリスは軟水が多いみたいです。
ミネラルの硬度は水の中のカルシウム(Ca)とマグネシウム(Mg)の合計量で決まります。硬度0〜100程度くらいを軟水。それ以上を硬水と呼ぶことが多いです。以下に主なミネラルウォーターの硬度を記載します。
| 軟水 | 南アルプスの天然水(30)、六甲のおいしい水(84)、ボルヴィック(50) |
| 中間 | ハイランドスプリングス(121) |
| 硬水 | エビアン(297)、ヴィッテル(307)、ペリエ(364)、コントレックス(1555) |
普段エビアンなんかを常飲してる人は差し支えないでしょうが、欧州本土のミネラルは硬度が高い物がけっこうありますから、電解質のバランスが崩れたりて下痢をすることがあります。ビオフェルミン等の整腸剤をメインに、下痢がひどい場合はロペミンを1回程度飲んで下さい。基本的には慣れと食生活でなんとかなるはずなので、余り薬に頼らないように。
エジプト編
今まで行った中では最難関。お腹を壊さない方が珍しいかもしれません。ちなみに生ものは絶対避け、水も細心の注意を払いましたが、それでも猛烈な下痢と腹痛に襲われてホテルのベットで一人、涙した場所です。しかもこれが治らない。(>_<)
以下、自分のパターンから原因を推測してみます。
| 食器 | 一流ホテルでも食器を洗うのにミネラルウォーターは使わないと思います。どうも乾燥した食器の上に微量ですが菌が残っているのでは…と推測してます。対処不能かなぁ。 |
| ビール | 一見大丈夫そうなんですが、エジプトのビールは同じ銘柄でも味が極端に違いました。美味いと思ったボトル(私は濃い味の物が好きです)はほぼ軽い下痢を起こしました。これは原因が推測できません。でも単独ならたいしたことないです。 |
| その他 | 氷は100%ダメだと思います。 |
基本的に東南アジア編と同様ですが、エジプトの場合、下血がなくてもほとんどが細菌性の下痢だと思われます。私も抗生剤を飲むまで治りませんでした。
旅行で長期滞在する人はいないと思いますので、入国時から体調に気を付けるのはもちろんですが、下痢になったら軽めの薬で行動できるくらいまで体調を復活させて帰国してからきちんと治す方がいいと思います。
香港・台湾編
基本的には何も問題ありません。中華は基本的によく熱を通す料理ですし。
私は台湾で一度だけ酷い下痢になりました。たぶん原因はシジミの醤油漬けか姫アワビの蒸しものだと思います。これは下痢の状態から貝類中の食中毒菌かと思います。下痢止めで止めてしまうと長引きますので、整腸剤と電解質補給で様子を見ましょう。
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